体温は健康のバロメーター!

体温は健康のバロメーター! 漢方

ご存知の方も多いと思いますが、体温は健康のバロメーターです。

低体温は様々な病気の原因になりますし、ダイエットをする時も低体温であれば、痩せにくくなります。

近年、低体温の方が増えていて、注意が必要です。

今回は、体温と健康の関係についてご紹介していきたいと思います。

あなたは平熱を知っていますか?

それでは、どのくらいの体温が理想的なのでしょうか?

早速見ていきましょう!

39.1℃以上(高熱):神経や体力に悪影響が出る恐れがあり、解熱剤などで体温を下げることも必要となります。

38.6〜39.0℃(中程度発熱):体内に侵入した細菌などの外敵を攻撃するために白血球が活発となっています。

38.1〜38.5℃(軽度発熱):基本的には熱が高いほど、白血球の戦闘力は高く、ここで解熱剤を使うと、せっかく高まっている免疫力がダウンして病気の治りを遅らせることになります。

37.5〜38.0℃(微熱):食欲と元気があれば解熱する必要はありません。

36.55〜37.23℃(理想体温):ありとあらゆる生命活動が最も理想的に働く体温で、新陳代謝や酵素、腸内細菌などが活発に働き、健康維持することが出来ます。

36.3〜36.4℃(ボーダーゾーン):今すぐ健康に悪影響が出る心配はありませんが、低体温の予備軍です。

今のうちに手を打っておきましょう。

36.2℃以下(低体温):新陳代謝や酵素、腸内細菌の働きが低下して、いろいろな悪影響が現れ様々な症状が出てきます。がん細胞は35℃を最も好んで増殖し、39.3度で死滅するといわれています。

34.0℃以下(生命維持可能体温):生命を維持することは可能な体温ですが、自分で思うように身体が動かなくなります。人間は非常に冷えに弱い。

33.0℃以下(死):生命の維持が困難となり、死を目前にして幻覚を見る体温と考えられます。

低体温の方は、毎日の生活を見直してみましょう!

低体温は、生活習慣病の側面があるため、生活改善と身体づくりをすることで、ある程度の予防・改善をすることが可能です。

(以下に列挙された事柄は各自の体質や季節・天候などにより使い分ける必要があります。)

 

・米・肉・魚・野菜・・・など、バランスよく栄養を取る。

・身体を冷やす物を控える事。生もの、生野菜、刺身、冷たいもの、アイスクリーム、清涼飲料水、甘いお菓子(白砂糖)

・発酵食品を毎日しっかり摂る。(ヨーグルトやチーズなどの乳製品より、味噌・酒粕・おかか・納豆・ぬか漬けなどが良い)

・朝は早起きして、夜は寝不足にならないよう早めに(夜23時までに)寝るようにする。

・毎日お風呂に入り、シャワーではなく浴槽に入るようにして、血流を良くする。

・38度程度のぬるめのお湯にしっかり浸かる。あるいは42度程度の熱めのお湯と冷水のシャワーを交互に使う。

・温かい服を着るようにして、温かい布団で寝る。

・マッサージや、柔軟体操などを行う。

・定期的に適度な運動や、ウォーキングを行う。

 階段はなるべく歩いて昇降する。有酸素運動を行う。

・冷えを覚える部位の運動を行う。下肢の冷えにはつまさきや膝の屈伸運動や速足での歩行などを行う。

・過度な酒や、タバコは控える。(お酒は、身体を冷やすビールより、焼酎の湯割りがオススメ)

・クーラーの使用は最小限に留める。

・マフラーなどを利用して、首・手首・足首を暖めることで、効率的に保温できる。

低体温の方は、出来ることから身体づくりを実践してみて下さいね。

いかがでしたか?

ぜひ、低体温の方は、出来るところから、身体づくりを実践してみて下さいね。
また、おひとりおひとり低体温の原因・背景はストレス、睡眠不足、食事など異なります。

ご自身の体質に合った養生法や漢方薬を併用することで、より早く本来の体温に戻ります。
ご自身の体質や養生法が気になる方は、ご相談下さいね。

 

 

歳森 和明 / 薬剤師 - 国際中医専門員A級

薬剤師、国際中医師、笑顔セミナー認定講師。漢方薬局三代目。おだやかで大人しく見られがちですが、サーフィン、ダイビング、トライアスロンなど身体を動かすことや、食べ歩き・旅行が大好きなアクティブ人間です。SNS(Twitter、Facebook)で漢方や健康情報、勉強会情報を随時発信しています。