「栄養・腸・血管」心と体の健康はこの3つから始まる! 下北沢西口クリニック院長 宮川 路子氏
宮川路子氏の体験・研究により分かった栄養の大切さ、そして取り入れたい生活習慣についての特集がありましたので、今月はこれをお伝えします。
〈人の健康をつくる「栄養・腸・血管」〉
まず栄養を摂る前提として重要な腸と血管の健康です。
せっかく栄養を摂ったとしても、腸が元気でなければ栄養を体内に取り入れることができません。さらには血管が健康で血の巡りがよくなければ、体の隅々まで栄養を運ぶことができません。腸と血管が健康であって初めて栄養が全身に行き渡るのです。
「栄養・腸・血管」の3つを良好な状態に保つために、第一に重要なことは、バランスのよい食事を摂ることです。
1. 緑黄色野菜を積極的に食べる
新鮮で栄養の豊富な野菜とともに、肉や魚なども偏りなくまんべんに食べる。
2. 豆類、海藻類を積極的に食べる
豆類は貴重なタンパク源であり、糖質をエネルギーに変え、抗ガン作用も併せ持つビタミンB₁が豊富に含まれています。また、海藻は不足するとうつになりやすいとされる鉄や亜鉛といったミネラルが豊富です。
3. 玄米食を取り入れる
ぬかの部分にエネルギー代謝に重要なビタミンB群などの栄養素がたくさんあります。
4. パンは全粒粉のものにする
パンは一般的な白いパンではなく、精製されていない食物繊維が豊富なパン
5. 果物は酸っぱいものを選ぶ
果物に多く含まれているビタミンCには抗酸化作用があり、動脈硬化を防ぐと言われています。一方で果物には糖質が多く含まれているため摂り過ぎもよくありません。果物はできるだけ酸っぱいみかんやキウイを摂るとよいでしょう。
腸は第二の脳と言われており「腸脳相関」という言葉もあります。腸は心の調子に関わるホルモンを分泌する大切な臓器です。腸を健康にする食事をしましょう。
〈腸を健康に保つよい方法は運動〉
運動は血流を増やしますし、糖を消費し、さらに筋肉量を増やして基礎代謝を上げて糖質制限にもつながります。糖質制限は炎症を抑えます。
① 体を捻る運動
腸を意識して捻るだけでも血の巡りがよくなり、腸が元気に活性化されます。
② ペットボトル運動
自分にあった量の水を入れ、両手に持って上に持ち上げたり横に倒したりを繰り返す。