[深睡眠メソッド ″人生のリズム″は睡眠でつくる!] RESM 新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長 白濱 龍太郎医師
毎日のご相談の中で、睡眠不足で疲労されている方達が多くおられます。妊活の漢方薬を飲んでいても、身体が疲れていると生殖器も疲れて、働きが低下しています。治療には「お薬3割、養生7割」と言って、いかに睡眠が大切かをお話しさせていただいています。
また、早く布団に入るのに、寝つき悪い、眠りが浅いという方も多くおられます。今月も私の愛読書「致知」に連載されている中からご紹介させていただきます。
『―安眠を妨げる要素を断ち切ろうー』
スマートフォンの画面から発されるブルーライトは、よい眠りを得る上で大切なメラトニンホルモンの働きを抑制してしまいます。また、テレワークにより逆に仕事とそれ以外の時間の境目がどんどん曖昧になり、寝ても疲れが取れない、何となく体調が悪い方が増えています。
―寝始めの三時間が眠りの質を決めるー
睡眠を促すメラトニンホルモンの分泌は夜にかけて増え、その作用は寝始めの3時間に最も深くになります。同時に体温もグッと下がって、体が眠るモードに入っていく。この3時間が最も深睡眠に入りやすいポイントです。
①朝日を浴びる
朝はカーテンを開け、朝日を取り込むことで14~16時間後にメラトニンが分泌され、夜の眠りに誘います。
②食事は決まった時間に
三食とも決まった時間に食べることが大事です。特に朝食をきちんと摂ることで、体のリズムがセットされます。朝のおすすめは豆腐とねぎのみそ汁に溶き卵を入れて飲む。大豆製品には、メラトニンの材料となるトリプトファンが、卵とねぎにはそれぞれメラトニンの分泌に必要なビタミンB₆、マグネシウムが多く含まれています。夕食は夜寝る3時間前までに済ませ、直前は避けるべきです。
③寝る前に空白の時間をつくる
せめて寝る前の1~2時間は携帯電話を触らないようにしましょう!
〔塾睡眠を手に入れる深睡眠ストレッチ〕
①お風呂で首もみストレッチ
入浴は寝る1時間半~2時間前が最適
②寝る前の腕回しストレッチ
これによって筋肉の緊張がほぐれ深部体温がより上がります
③寝床で足首曲げストレッチ
今度は体温を下げ、体をリラックスさせる