「やめてみる」という引き算の健康法

「やめてみる」という引き算の健康法 漢方

「何食べたら良いの〜?」とよくきかれますが、はじめることより、やめることの方が有効な場合も多いんですよ。
例えば・・・

●冷たい水をやめてみる

●菓子パンをやめてみる

●タバコをやめてみる

●夜更かしをやめてみる

●早食い、ながら食い、夜食をやめてみる

●過度の水分摂取、アルコールをやめてみる

●だらしない姿勢をやめてみる

●甘いものの過食をやめてみる

●過去へのこだわりをやめてみる 

などなど。
当てはまりましたか? つまり、やめることからはじめようってことです。笑 

朝ご飯がスムージー、昼ご飯が菓子パンと缶コーヒーやカフェラテって人は、たぶんやめたら身体の調子良くなりますよ。笑

漢方の考えのひとつに、「陰陽(いんよう)の調和がとれてこそ、健康だ!」っていう考え方があるんですが、「やめること」と「はじめること」のバランスも陰陽の調和なのかな〜って思います。

新しいことをはじめる場合には、何かをやめたり、整理することが大事ではないかと個人的には思っています。

人間は習慣で出来ているので、一度振り返る時間を持って、やめるべき習慣はやめたいですね。

急に100あったものを0にしなくても良いです。
少しずつ自分のペースでやってみてください。

中毒について

例えば、甘いものがやめられないなどには、多くの場合、原因があって、その原因を解決することで、やめれるようになることが多いです。
例えば、
●疲れすぎて甘いものを食べちゃう

●ストレスで甘いものを食べちゃう

●体内(胃)で出来た余分な熱のせいで甘いものを食べちゃう

これらは、原因の解決をしてあげることが大切です。

僕の漢方相談では、漢方を選ぶ前に、不調や中毒の原因を探すことを一番大切にしています。

ぼーっとする心の養生の時間について

多くの情報があふれている現代では、目や耳は絶えず刺激を受けています。
強い刺激を受け続けると心を消耗させます。 

そんな現代だからこそ、少しの時間で良いのでひとりでぼーっと
●何も見ない

●何も聞かない

●何も考えない

静かな空間で深呼吸したり心を安定させる心の養生の時間をつくることは良いですよ。
常に何かをしているという状態をやめてみるという提案ですね。

「歩く」という字

漢字っておもしろいですよね。 歩くという字は、「少し止まる」と書きます。
休まず走り続けるのでなく、時々立ち止まりながら、振り返りながら進んでいくという意味でしょうか。

忙しい現代人だからこそ、大切ではないかと思います。

自分と向き合い、対話する時間は、自分の内面や人生を豊かにしていく上で大切な時間になりますね。

歳森 和明 / 薬剤師 - 国際中医専門員A級

薬剤師、国際中医師、笑顔セミナー認定講師。漢方薬局三代目。おだやかで大人しく見られがちですが、サーフィン、ダイビング、トライアスロンなど身体を動かすことや、食べ歩き・旅行が大好きなアクティブ人間です。SNS(Twitter、Facebook)で漢方や健康情報、勉強会情報を随時発信しています。