コーヒー好きの方必見!ブラックコーヒーを飲んで自分の体調を調べる方法
あなたはコーヒーが好きですか? 私は大好きです。
コーヒーが好きな人にとって、コーヒーは生活の一部になっていますよね。
コーヒーが好きじゃない人にとっては、すいません。笑 知識として宜しければ読み進めてくださいね~。
さて、本題に入ります。美味しいコーヒーで自分の体調を調べてみましょう。
結論から言うと、ブラックコーヒーで「自分の身体の疲れ具合」を調べることができます。
いつも飲んでいるブラックコーヒーが美味しく飲めたら元気です。
いつも飲んでいるブラックコーヒーがいつもと違ってまずく感じれば、身体が疲れている可能性が高いんですよ。
コーヒーを飲んだときに「あれ、今日のコーヒー(いつも飲んでいる同じコーヒー)、まっず~」となれば体調の黄色信号が出ているかもしれませんよ~。
漢方的な視点から珈琲を解説します
それでは、早速、漢方的(東洋医学的)な視点から解説していきますね!
なぜ、漢方的な視点かというと私の専門が漢方だからです。
薬剤師であり、国際中医専門員A級(世界中医薬学連合会が国際的に認定する漢方の専門家)という資格を取得しています。
漢方では、薬食同源といって食べ物が薬になるという考え方があります。
薬や食べ物はその味や性質によって、身体を整えます。
漢方的な味で解説すると、コーヒーは苦味という味に属します。苦味は体内にたまった余分なもの、いらないもの(例えば余分な熱など)を体外に出す(排泄)という働きがあります。
その働きの程度の弱いものが食べ物や飲み物で、働きの程度の強いものが薬になります。
ここで世間で一般的によく目にするコーヒーのイメージを上げてみます。
・カフェインが多いからシャキッとする
・身体を冷やす?(マクロビオティック的な視点)
・健康に良いの?悪いの? どっちなの?
などがよくあるイメージでしょうか?
この中でいらないものを出すという漢方的な視点は一般的じゃないですよね~。笑
少し前に、身近なところであった例をご紹介します。
バイク好きな60代の男性が新しくバイクを買って、休日に走りに行った日のできごとでした。
その日は真夏のとても暑い日だったのですが、買ったばかりのバイクの運転がとても楽しいから普段より長い距離を走っていたそうです。
気づくと楽しくて朝早くに出発して夕方までずっと乗っていたそうです。
その帰りにブラックコーヒーを飲んだら、「コーヒー、、まっず~。」となったそうです。(いつも飲んでいるコンビニのコーヒーだったそうです)
会ったときにこの話をお聞きして、「いつも飲んでるコーヒーが急にまずくなったんだけど、こんなことあるの?」と聞かれたので、「あ~! ありますあります! 漢方あるあるですよ」と解説しました。
普段、おいしくコーヒーが飲めているときは身体が元気なとき、おいしく感じないときは疲れているときと最初にお伝えしましたね。 このときの知人はバイクの長時間の運転でかなり体力を消耗していました。
この消耗したタイミングで、コーヒーという苦味の強い飲み物を飲むと、体内のエネルギー(漢方では気といいます)も一緒に出していくので、余計に疲れてまずく感じた訳です。
例えたら、なんでしょう。痩せ馬にムチという感じでしょうか?
他の例えなら、限界まで水をしぼったぞうきんをさらにしぼる感じでしょうか?
ちなみに消耗しているときに必要な味は甘味です。甘味は必要なものを補う味です。のちほど簡単に補足しますね。
コーヒーに砂糖を入れるのはどうなんだろう?
それじゃあ、ここでいくつかコーヒーについて疑問が湧いてくるかもしれません。
①コーヒーに砂糖を入れたらどう?
②コーヒーは身体を冷やす?
③コーヒーは身体に良いの?
そんな疑問にお答えしていきますね。
①コーヒーに砂糖を入れたらどう?
疲れているとき(消耗しているとき)は必要なものが不足している状態(漢方では虚といいます)と考えます。
なので、疲れているときは甘味を追加すると良いでしょう。
ただし、白砂糖は血糖値スパイクといって、血糖値を急激に上げてすごい勢いで下がるので、身体にとってよくありません。 砂糖を入れるなら白砂糖より、てんさい糖やアガベシロップの方が甘味としては向いています。
②コーヒーは身体を冷やす?
マクロビオティックや民間療法などで、コーヒーは冷やすという考えもありませすが、漢方的には、コーヒーは性質が「平(へい)」といって、身体を温めも冷やしもしないと考えます。
なので、性質的には身体を冷やしません。苦味で余分な熱を出す働きがありますが、身体を冷やすまではいかないので大丈夫です。
ですが、単純にアイスコーヒーを何杯も飲むと、コーヒーの性質ではなく、飲み物の冷たさによって胃腸が冷えることはあると思いますけどね。
③コーヒーは身体に良いの?
身体が消耗しているときや身体がいつも疲れて消耗している人はコーヒーは向かないと思います。
身体にいらないものが溜まりやすい体質の方(漢方の体質でいう痰湿体質という方)には向いています。
痰湿体質の方のイメージは血液中のコレステロールや中性脂肪、糖など老廃物が溜まりやすかったり、胃腸の消化に負担がかかり、生活習慣では食べ過ぎな方が比較的多いです。
そんな方にはコーヒーは向いていると思います。より健康にコーヒーを飲みたい方は豆の品質(カビ毒の影響がない豆)にこだわると良いですよ。
いかがでしたか? コーヒーが好きな方はぜひ参考にしてみてくださいね。
じつは、苦味以外にも味の種類はあるので、漢方や薬膳を勉強すると、体調によって何を食べたり、飲んだりしたら自分の健康を良い状態でコントロールできるかがわかります。
自分の体調を見つめるきっかけになれば嬉しいです。