鉄、ママになるための栄養足りていますか?(2021.01.26)

鉄、ママになるための栄養足りていますか?(2021.01.26) 妊活・不妊

 

子宮環境を整え、赤ちゃんに栄養を届けます。

 

たんぱく質についで重要なのが鉄です。

鉄は粘膜を作る材料になります。

 

赤ちゃんにとって居心地の良いベッドを作ろうとする時、粘膜はクッションの役割を果たします。

反対に、鉄欠乏で粘膜が上手く作れないと、硬くて寝心地の悪いベッドになってしまいます。

鉄の働きとしては、赤血球を作ったり、体内に酸素を運ぶことがよく知られていますが、妊娠中のお母さんは自分の体内だけでなく、お腹の赤ちゃんにも酸素を届けなければならないため、妊娠前の倍の量が必要になります。 

 

非ヘム鉄とヘム鉄の違い

鉄を多く含む食材と言ってまず浮かべるのは、ほうれん草・小松菜・ひじき・プルーンなど。

これらの植物性食品の鉄は、全て「非ヘム鉄」と呼ばれたんぱく質と結合していない鉄です。

 

実はこの非ヘム鉄、とても吸収が悪いのです。

吸収を阻害するのは、食物繊維やタンニン。玄米・コーヒー・お茶などを一緒にとると、それだけで吸収率はダウンしてしまいます。

 

貧血の時に病院などで処方される経口鉄剤も非ヘム鉄です。

これに対して、たんぱく質と結合している鉄を「ヘム鉄」と言います。

積極的にとっていただきたいのはこのヘム鉄です。

これは、動物性食品に多く含まれている鉄で、例えばレバー・イワシなどの肉や魚に多いのが特徴。

ヘム鉄は、ダイレクトに吸収されます。その吸収率は非ヘム鉄の510倍になります、

また鉄を飲んだ時のような副作用もないです。

 

貧血の診断基準としては、赤血球中のヘモグロビンが使われますが、赤血球中の鉄は、よほど鉄欠乏が進行しない限り減りません。そのため貯蔵鉄であるフェリチンに注目します。

「潜在的な鉄欠乏」というのは、この貯蔵鉄が少ない状態を言います。

 

頭痛・めまい・手足の冷えといったいわゆる不定愁訴のほとんどがこの潜在的な鉄欠乏が原因と考えられます。

 

参考文献:「妊娠体質に変わる食べ方があった」定真理子・北野原正高 著

 

ヘム鉄含有加工食品「フェロロン」90(30日分)

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