漢方のことなら専門の薬剤師にご相談を
「最近なんだか調子が悪いけれど、原因がわからない」といったお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか。
身体に不調をきたせば、心のバランスも崩れるものです。
あるいはその逆で、心が不安定になったことで、身体に影響が及ぶことも考えられますよね。
漢方を取り入れて、心と身体、双方の健康を目指しましょう!
漢方による健康な身体づくりのご相談は、専門の薬剤師にお任せください。
今回は「福神トシモリ薬局」で行っている「漢方相談」に焦点を当て、国際中医師でもある薬剤師・歳森和明より、漢方にまつわるお話をさせていただきます。
目指すのは、「治癒」
まず、病院との違いとして、漢方は「根本療法」を目指しています。
一時的に痛みやかゆみなどの症状を「抑える」ことも必要ですが、お悩みの「根本の原因」を改善することを目指しています。
私はいつも、心身ともに健康であるための「身体づくり」のお手伝いをしたいと思っています。
福神トシモリ薬局では、「治すこと」と「癒すこと」を目指していますが、それは心と身体、両方が伴ってはじめて、「治癒」できると考えているからです。
そのために、相談に来られた方がリラックスしていただけるよう、心がけています。
病気を患っていたり、どこか痛い場所があったりと、身体の調子が悪いときにはどうしても気分が沈みがちになってしまいます。
ご自身のお悩みやお身体の状態を、リラックスして落ち着いた状態で、お話ししていただけるような環境づくりにも努めています。
薬局の内装には、自然素材である「岡山県産の杉」を使用しています。
店内に足を踏み入れると、素朴な木の香りに包まれて、ほっと心が安らぎます。
さらに、薬局内には「プライベートルーム」をご用意しております。
周りの人には聞かれたくないデリケートなお悩みも、プライベートな個室にてゆっくりとご相談いただけますよ。
「漢方はオーダーメイドです」
例えば、肩や腰が痛いという症状で病院で受診する場合、「肩こりがひどい」「腰痛がつらい」といった形でお話しされると思います。
病院で処方される薬のほとんどは、「こり」や「痛み」という症状に働きかけるものです。
それに対して漢方が目指すのは、大元の東洋医学的原因に働きかける「根本療法」です。
福神トシモリ薬局での漢方療法は、お悩みの根本を探ることから始まります。
専門の薬剤師がカウンセリングを行い、お一人お一人のお悩みや症状に合わせた漢方を選定してまいります。
お洋服を購入したとき、袖が短かった、丈が長かったという経験はございませんか。
腕の長さや足の長さなどを測ってお洋服を作る「オーダーメイド」のように、その方だけのオリジナルな漢方を選定することが「根本療法」へと繋がっていきます。
そのため、福神トシモリ薬局では漢方相談における「カウンセリング」を非常に大切にしております。
相談に来られた方のお悩みやお身体の状態だけではなく、普段の生活習慣にも着目してカウンセリングを進めてまいります。
漢方を選定するにあたって、“漢方そのものがどんなふうに身体に作用するのか”ということを説明する場面がございます。
専門的な難しい言葉をあまり使わず、ホワイトボードに絵を描いたりすることでわかりやすくお伝えできるよう、工夫を凝らしています。
漢方での「根本療法」とは、木を支えている「根」に働きかけること
漢方の説明をする際、人間を「木」に例えてお話ししています。
病気や痛みなどを抱えていない、元気なときには、「木」は どっしりと元気に立っている状態です。
木は、土の下に埋まっている「根っこ」に支えられています。
植物の根っこというものは、何らかの原因により元気を失うと、だんだん痩せ細ってしまいます。
人間に置き換えると、根が痩せることの原因として、
・生活習慣の乱れ(食生活の乱れ、夜遅い生活、睡眠不足など)
・季節の変化
・体質の変化(老化も含む)
などがあります。
根っこが痩せてくると、それに支えられている「木」の状態も不安定になってしまいますよね。
主に病院で行われる治療は「対症療法」といって、病気の症状を抑えることを得意としています。
これは、土より上の部分にアプローチを試みるイメージです。
急性疾患やケガに対しては、優れた救急治療を施すことができます。
しかし、起こった症状の根本的要因への配慮は少ないようです。
例えば、“熱が出たら解熱剤”“頭痛が起きたら痛み止め”“下痢の時は下痢止め”といった感じですね。
ひとつ症状が治っても、また違う症状が出てくることもあります。
それに対して漢方は「根本療法」を目指し、土の下の部分、つまり木を支えている「根っこ」の部分に対して治療を行います。
根の部分が元気になれば、おのずと「木」自身の状態も回復します。
対症療法も必要ですが、土から下の根っこから元気にする漢方の「根本療法」で健康になりましょう。
漢方は身体だけではなく心にも対処することが可能
人それぞれ、異なるお悩みを抱えていらっしゃると思います。
生理痛や生理不順、更年期障害といった女性特有のお悩み、アレルギーやアトピーなどの、お肌に関するお悩み。
肩こりや腰痛、関節痛が含まれる「痛み」の症状など。
お一人お一人のお悩みの症状や生活スタイル、年齢のほか、これまで行ってきた治療法なども加味したカウンセリングを行うことによって、その方に最適な漢方を導き出します。
また、自律神経の乱れや軽度のうつ症状といった、メンタルケアの面でも漢方はその力を発揮します。
先ほど、漢方による治療を説明する際には人間を「木」に例えて説明するとお話しさせていただきました。
漢方では、心と身体は一体のものであると考えています。
メンタルケアについて説明をするときにも同じように「木」を例として説明させていただいております。
植物である「木」は、太陽光を浴びて光合成をすることで元気になりますよね。
しかし、その太陽を大きな雲が覆ってしまった場合には太陽光は遮られ、普段の光合成を行うことができません。
大きな雲の正体は「過度のストレス」です。
漢方によるメンタルケアは、大きすぎる雲を「小さくする」ことを目標にしています。
ストレスもわずかな量であれば、人生においてのスパイスともいわれますが、過度のストレスは心だけでなく体にも影響します。
過度のストレスが引き起こす不調の原因のひとつに、「気」の停滞が挙げられます。
漢方の考え方で、“気”とは“生命活動の根源となるエネルギー”のことを指します。
もし、気の巡りが悪くなっているのであれば、漢方によって気の巡りが良くなるよう促します。
また、気が不足しているのであれば、気を補います。
足りない部分を補い、反対に、余分なものは捨てたり、巡らせることで、身体の内側から症状の改善を目指します。
身体に現れる諸症状や、普段の生活で受けるストレスによって、心と身体のバランスが乱れている、と感じている方へ。
ひとりで抱え込まずに、私たち福神トシモリ薬局にご相談ください。
毎日を明るく健康に、イキイキと過ごすためのお手伝いをさせていただきます。
「『未病のケア』という考え方が広まっていくことを願って」
漢方には、「未病」という考え方があります。
「未病」とは、「健康とは言えないけれど、病気でもない状態のこと」を指します。
「なんとなく調子が悪いけれど、病院の検査では異常が見られなかった」というような状態です。
あなたが感じているその「なんとなく」は、気のせいではありません。
異常を知らせるサインなのです。
心身の異常を知らせるサインに耳を傾けずに、生活の中で無理を重ねてしまう人も少なくありません。
放ったらかしにされた心と身体のひずみはどんどん大きくなります。
その結果、重大な病につながってしまう危険性も考えられます。
福神トシモリ薬局では、世の中にもっと、“未病の段階で病を予防していこう”という考え方が広まっていくことを願っています。
心と身体から発せられるサインをすばやく察知し、正しい漢方の英知で対応していける、そんな薬剤師を目指してこれからも頑張ります。
一緒に漢方で、毎日を元気に過ごすことのできる身体づくりを行ってみませんか?