漢方の考えで「集中」について考えてみる。
集中するためには、脳の働きを良くすることが大切ですよ!
脳の働きを良くするポイントをまとめてみると・・・
●脳神経細胞を保護すること
●脳血流改善
●鎮静・リラックス
●滋養強壮
という風な感じでしょうか。
脳神経細胞は20歳を超える頃から毎日10万個以上死んでいくそうですよ。 こわいですね。
脳血流が悪い場合は、さらに死んでいくスピードが早まったり、物忘れや集中力が低下すると考えられています。
鎮静やリラックスは、精神状態を整えて、心を落ち着かせて集中力を高めることが出来ます。
また、ストレスや過労で疲れがたまると、集中力が低下したり、物忘れしやすくなります。
いつもの話になりますが、漢方の考え方では「原因ありて結果あり」なので、
集中出来ない場合も、一人一人弱い部分が異なります。
●脳血流が悪いタイプの人は、脳血流を改善する漢方や養生法
●ストレスで頭に熱がこもっているタイプの人は、ストレスや熱をとる漢方や養生法
●過労でヘトヘトで集中出来ないタイプの人は、疲れをとる漢方や養生法
など、他にもいろいろ考えられます。
一人一人弱いところを立て直すことが集中力を高めるポイントですね!
あと、集中するためのライフスタイルで一番大切なことは、睡眠です。 早寝しましょう〜。
「考えない時間」を意識的に作ろう!
鎮静やリラックスも、集中するためにとても大切です。
話が少し変わりますが、僕は将棋棋士の羽生善治さんが大好きなんです。笑
羽生さんの本はたくさん持っているのですが、その本の中から、集中力を高めるために、「あえてぼーっとする時間を作ること」について紹介したいと思います。
「考えない時間」を意識的に作ることは、頭の中に空白状態を作ることです。
頭がパンパンの飽和状態にあるときは、そこから新しいことは生まれてきません。
ある程度の隙間や空っぽの部分があるときでないと、想像的な思考はもちろん、自分との対話や深く集中することは出来ません。
今の人はずーっと何かをしていて、現代社会では自問自答が失われている気がします。
何かに迷ったり、悩みごとがあるとすぐにパソコンやスマホで調べて表面的な情報を集めようとする。
自分の内なる思い、自分と向き合うことをしていない。
そういうことでは、自分の「流儀(やり方)」や「考える力」を作ることは出来ない。
このことに本人が気づいているかどうかが大切です。
自分との対話や内なる自分と向き合う時間を作りたいですね。