タイミング法について
妊活・不妊
タイミング法を行うにあたって、いつ頃タイミングをとれば良いのか、分からない方たちが多いと思います。
今回は、このタイミング法についてお伝えします。
新版「今日の不妊診療」医歯薬出版(株)より
精子・卵子の寿命
膣内に放出された精子は、子宮・卵管に上昇するなかで4~5時間で受精能力を獲得し、
子宮頸管や卵管内に貯蔵された状態で生存し、受精能力を少なくとも72時間以上保つと言われている。
一方、卵子は精子に比べて老化の進行が早く、
受精可能期間は排卵後12時間から24時間以内と推測されている。
ゲレロとロジャスらは、妊娠女性965人について妊娠をもたらした性交日を調べ、
性交日と流産率の関係を発表している。
彼らによると、排卵前から3日から排卵後1日までの5日間に性交した女性の妊娠率が多く、
流産率は低かった。
妊娠率は排卵日の前日に性交した時が最高であった。
効果的なタイミング療法
効果的なタイミングのためには、頸管粘液が増え、多くの精子が遡上することが必要になる。
基礎体温が高くなると、プロゲステロンの影響により頸管粘液の粘稠度が増し、精子の遡上が難しくなる。
Dunsonらの研究では、排卵1~2日前の性交により妊娠率がもっとも高値となり、排卵日の性交では妊娠率が低下することが分かっている。
おりものが増えてきたら、排卵日が近いしるしです。
1日おきに2~3回タイミングを持ちましょう!