【腸内細菌大事にして健康長寿!】京都府立医科大学 内藤 裕二教授

【腸内細菌大事にして健康長寿!】京都府立医科大学 内藤 裕二教授 健康

ヒトの細胞は37兆個といわれています。しかし、それを超える100兆個もの細菌が、腸内にすんでいます。

 

―腸内細菌はどんな役割を果たしているのですかー

人間に必要なビタミンなどの栄養素をつくったり、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンなどの神経伝達物質もつくります。

免疫細胞に指令を出し、有害なウイルスなどを撃退したり、逆に攻撃を抑えたりもします。

 

―どうすれば、腸内細菌の状態を良くできるかー

人にとって良い菌を育てるには、食事に気を配ることが大切です。それが良好な腸内フローラを保つことにつながります。

良い菌のエサとなるのは水溶性食物繊維やオリゴ糖です。こうしたものが豊富に含まれている食品を食べることです。

 

腸内フローラを育てる4大食品・栄養

―認知機能に影響―

糖尿病などの生活習慣病や肥満の解消にも腸内細菌が影響します。腸内環境が整い、エネルギー代謝がうまくいけば内臓脂肪は減ります。メタボリックシンドロームや動脈硬化がさけられます。

認知機能にかかわる脳の萎縮にも影響します。また、うつ気味の人には、下痢や便秘などでおなかの調子が悪い人も少なくないです。

 

[腸内細菌が減る原因]

    電子レンジの使用(頻度大)

    インスタント・レトルトなどの加工食品

    食品添加物(残留農薬)

    食べてすぐ寝る

    薬(抗生物質など)

    噛まない、食べ過ぎ

    睡眠不足、ストレス

    ビタミン、ミネラル、アミノ酸の不足

    発酵食品の不足

    食物繊維の不足

 

[酵素の効果]

    アミノ酸の補給

    オリゴ糖が腸内細菌のエサになる

    血液サラサラ効果

    事前消化による腸・膵臓・肝の負担減

    代謝改善

    善玉菌が作る物質

    ミネラルの補給

    抗酸化作用

toshimori