卵巣力を上げて子宮を整える!多のう胞性卵巣(2021.09.02)
妊活・不妊
当店に20歳台で不妊症の相談に来店される方の大多数は、多のう胞性卵巣の方達で小さな卵胞がいっぱい出来て、主席卵胞がなかなか大きくならないので、排卵が遅れ月経不順になっています。
この月経不順は程度の差が大きく1~2ヵ月に1回の月経の人、半年に1回の月経の人などがおられます。
今回は、多のう胞性卵巣の症状と漢方薬による治療法をお伝えします。
多のう胞性卵巣
症状
1.月経不順又は無排卵
2.卵巣のエコーで見た小さな卵胞がいっぱいある
3.ホルモンの異常(月経周期3日目の検査値)
①LH(黄体形成ホルモン)が高い、LH>FSH(卵胞刺激ホルモン)
②男性ホルモンの値が高い
③インシュリン抵抗性が高い
卵巣の表面が硬くなり、卵が飛び出しにくい
治療
1.自律神経の乱れ(肝疏泄)を整える
2. 卵巣の表面が硬くなっていて、卵が出られないので活血する
―この他に卵巣力を上げるために―
・気血不足→卵子が分割していかない、なかなか大きくならない
気・血・不足と考えて、補気補血をしていく、清血を増やす
・補血→血虚と瘀血が多いので、当帰・阿きょうの入った漢方薬で血を増やしていく
・橋本病(甲状腺機能低下)→TSHを2.5以下にする
甲状腺機能に異常があると着床力が低下して、妊娠しても流産しやすくなる