ママになるための栄養、足りていますか?(2021.01.12)
妊活・不妊
―たんぱく質、赤ちゃんとママの体をつくる材料―
妊娠体質をつくるためにまず欠かせないのが、たんぱく質です。
生命にとって一番重要な栄養素です。
人間の体をつくる土台、基本中の基本ともいっていいものです。
これが不足してしまうということは、赤ちゃんが出来ないどころか生命の維持そのものに関わります。
皮膚・骨・腎・爪・歯…私たちの体はこのたんぱく質から出来ています。
血液・筋肉・内臓・ホルモンの材料もたんぱく質。新しい命を生み出すためにも、その材料であるたんぱく質は不可欠です。
妊娠とは、一つの生命が誕生しお母さんのお腹の中で細胞が分裂・分化していき、3㎏前後にまで成長し、生まれてくるまでの期間です。
妊娠時には、普段以上にたんぱく質を摂る必要があります。
一日に摂ってほしい目安としては、体重1kg当たり、妊娠前の人で1~1.5g、妊娠中の人は1.5~2gです。
体重50kgの人の場合、妊娠前では50~75g、妊娠中で75~100g必要。
生卵1個に含まれるたんぱく質は6.5gですから、その量の多さにびっくりされることと思います。
妊娠体質をつくるためには、体重当たりの必要量のたんぱく質が必要。
妊娠中に体のむくみに悩む人が多いものですが、実はこれはたんぱく欠乏のサインです。
妊娠中期あたりから増え始め、後期に進むにしたがってひどくなるむくみ。
むくみがあると夕方になるにつれて体が重い・だるい・疲れやすいなどの症状が見られます。
これもたんぱく質などの栄養を適切に補うことで解消します。
むくみが無くなると血圧も安定しますし、体重コントロールもしやすいでしょう。
たんぱく欠乏が起こると、いくらビタミンやミネラルといった栄養素があってもそれを必要とする場所に届けることが出来ません。他の栄養を働かせるためにも必要なのです。
低たんぱくの食事を続けていれば、お母さんにも赤ちゃんにも栄養不足をもたらします。
◎1日のたんぱく質摂取量の目安
肉・魚・卵・豆類をそれぞれ手のひら1つ分ずつとりましょう。
参考文献:「妊娠体質に変わる食べ方があった」定真理子・北野原正高 著