[冬の養生]
新しい年を迎え、冷え込みがいっそう厳しくなってきました。1月20日は「大寒」1年のうちで最も気温が下がる頃です。冷えから体を守り、体調管理はしっかり行いましょう。
大寒から2週間程で、立春を迎え暦の上では春が始まります。
立春以降は腎を養いながらも肝を意識した養生に切り替えましょう。
〈冬の養生 その1〉
―まだまだ体を冷やさないー
「腰の調子が悪い」「耳の調子が悪い気がする」「体がとても冷える」このような不調を感じている方は、腎がお疲れモードかもしれません。
今からでも遅くありません。冷たいものは控えて温かいものをとり、冷えから体を守りましょう。
―とにかく体を冷やさないー
腎は冷えることで弱り、役割のひとつである「体を温める」ことができなくなります。
冬は特に「首」「手首」「足首」「腰周り」を冷やさないようにしましょう。
外に出る時は手袋やマフラー、カイロなどを利用してしっかり保温して下さい。
〈冬の養生 その2〉
―休息時間の確保―
年末年始、いつも以上に活動的に過ごした方は、春に向けて蓄えておくべきエネルギーが目減りしているかもしれません。
これから春に向けてしっかり休息時間を確保して、少しでもエネルギーを貯蔵できるようにしましょう。
〈冬の養生 その3〉
―蓄えるー
冬は「貯蔵」の季節です。春に向けて気力・体力を蓄えておかなければいけません。
活発に動くと気力も体力も蓄えられませんので、ゆったりのんびりと過ごすことが腎を養うことにつながります。
[晩冬から初春のツボ]
〈冬後半の食養生〉
寒い日が続きますので引き続き、腎を補うとされる黒ごま、黒豆、ひじきなどの黒いもののほか、海藻、のりなどの食材や体を温める白菜、大根、里イモ、かぶなど鍋物や煮物などで野菜をたっぷり食べて、体を温めます。
冬は空気の乾燥にくわえて水分摂取量が減ることで便秘になりやすいとされています。
水分と食物繊維は意識してとり、体をうるおす食材・里イモ、ゆり根、豆類はともに食物繊維を豊富に含み、体をうるおします。