チョコレートのう腫や子宮腺筋症、貧血を乗り越え自然妊娠!(36歳)
36歳、Oさん
163cm 53㎏ 主婦
症状
29歳の時結婚
左チョコレートのう腫、子宮腺筋症、子宮筋腫あり
子宮内膜薄い、貧血の症状が強い
月経周期23日~27日
生理痛重く、月経量多い
疲れやすい、眠りが浅い、めまい、耳鳴り、胃が痛い
AMH0.65(0.7 45歳以上)
FSH 8.9
LH 4.1
TSH 0.79
P₄ 17.3
精子OK(35歳)
経過
R4年1/15:漢方薬+栄養素(35歳)
↓
9/18:フェリチン5.4↓で低く、医者から鉄剤フェロミアを処方される
↓
R5年4/1:フェリチン値がなかなか上がらないので当店の鉄剤サプリメント(ヘム鉄含有)を服用始める
↓
6/13:フェリチン値27に上がる
↓
10/3:自然妊娠が分かる。陽性反応あり。
↓
12/16:6週に入り、心拍確認(36歳)
(R6年6月中旬出産予定)
コメント
Oさんは29歳で結婚され、6年経つがなかなか妊娠出来ないので、身体作りをしたいとご相談に来店。
チョコレートのう腫、子宮腺筋腫、子宮筋腫あり。月経量も多いためか貧血がひどい。
ママになるための栄養として、たんぱく質に次いで重要なのが鉄です。鉄は粘膜をつくる材料になります。
鉄欠乏で粘膜がうまくつくられないと、固くて寝心地の悪いベッドになります。
鉄の働きとしては、赤血球をつくったり、体内に酸素を運ぶことがよく知られていますが、
妊娠中のお母さんは自分の体内だけでなく、おなかの赤ちゃんにも酸素を届けなければならないため、赤血球の量が増えます。
そのため、妊娠前の倍の量が必要になります。
鉄は体内のさまざまな場所に分布していて、そのうち7割が赤血球に含まれています。
そのほかには血清鉄、組織鉄、フェリチンに含まれています。
フェリチンというのは貯蔵鉄。いわば貯金している鉄です。
「潜在的な鉄欠乏」というのは、この貯蔵鉄が少ない状態をいいます。
頭痛、めまい、手足の冷えといったいわゆる
不定愁訴のほとんどがこの潜在的な鉄欠乏が原因と
考えられます。
ヘモグロビンは赤血球に含まれており、酸素を運ぶ働きをしているたんぱく質です。
また、ヘマトクリットは血液中の赤血球の割合を示します。
この二つの検査項目によって、貧血かどうかを調べているのです。
実は、貧血や鉄欠乏を調べるための検査項目はほかにもあります。
けれども通常の健康診断の検査項目に入っていないため、
鉄欠乏があっても見逃されている可能性があるのです。
鉄を多く含む食材といってまず思い浮かべるのは、ほうれん草、小松菜、ひじき、プルーンなど。
これらの植物性食品の鉄は、すべて「非ヘム鉄」と呼ばれ、たんぱく質と結合していない鉄です。
実はこの非ヘム鉄、とても吸収率が悪いのです。
また、非ヘム鉄はビタミンCなど、吸収を促進する栄養素が必要です。
逆に吸収を阻害するのは食物繊維やタンニン。
ですから、玄米やコーヒー、お茶などを一緒にとると、それだけで吸収率はさらにダウンしてしまいます。
とくに鉄が多く含まれているとされるプルーンには、ペクチンという食物繊維もたくさん入っていますので、鉄をとろうとしてプルーンを食べても、食物繊維がじゃまをして吸収されずに体外に排出されてしまいます。
貧血のときに病院などで処方される経口鉄剤も非ヘム鉄です。
これに対してたんぱく質と結合している鉄を「ヘム鉄」といいます。積極的にとっていただきたいのはこのヘム鉄。
これは動物性食品に含まれている鉄で、たとえばレバーやイワシなどの肉や魚に多いのが特徴。
ヘム鉄はダイレクトに吸収されます。その吸収率は非ヘム鉄の5~10倍になります。
また、鉄剤をのんだときのような副作用もないです。
貧血の診断基準としては、赤血球中のヘモグロビンが使われますが、赤血球中の鉄はよほど鉄欠乏が進行しない限り減りません。
そのため、貯蔵鉄であるフェリチンに注目します。
そうすることによって、早い段階から鉄欠乏に気づくことができるのです。
Oさんにはフェロミア(非ヘム鉄)であまりフェリチンが増えなかったので、当店の鉄剤サプリメント(ヘム鉄)を飲んでいただきました。
プラス漢方薬と栄養素で体作りをして、10月に自然妊娠していることが分かりました。
現在、胎児は順調に育ち、漢方薬と栄養素で出産までしっかりバックアップさせていただきます。